2011年7月14日木曜日

ガルデルとフォルクローレ(5)

⑤:アンドレス・セペダ:教養ある若き頃、悪交友のために学問を放棄の末.どの様な悪事を侵したのか不明だが、それを数回働いた後に。結局“国立刑務所”に行き着く境遇になる。彼はブエノス・アイレス州田舎町コロネル・ブランデセンで1879年5月18日に生まれる。大ブエノス・アイレス平原の自然を放浪したすえ。全ての境遇のオリジェーロ仲間達と相和し、彼の全ての詩作は牢獄服役の遭遇時に書き上げられ、ポルテーニョ街の古いトロべーロ(牧童)達の声にて広められ大衆化された。それ故、彼は“聖なる監獄の詩人”と呼ばれるに至る。
カルロス・ガルデルはアバスト地区のカフェ・オ‘ロデルマンで歌い始めた頃にセペダ作の“ポンチョ・デ・オリビード(亡却のポンチョ)”をレパトリーにしていたが,セペダ作品類を最初にタジーニ商会の『コロンビア』レコードに吹きこみ、世に広く伝達を成し遂げる。善良な同房(?)なる詩人アンドレス・セペダはコロン街区のインデペンデンシアとエスタドス・ウニードス通りの間のカフェ『ラ・ロバ』(現在のビエホ・アルマセンの近くに当る場所)の歩道側の椅子に座って居た所に、一人のコルニェス(スペインの一地方)出身者の悪刺客が彼に近ずき刃物で胸元を深く一突き、即座に命を落とす。その夜、極親しい友人仲間達により通夜がソリスとエントレリオス間のサン・フアン通(現在の地下鉄E線,エントレリオス駅の極近く)で行なわれた。その場に官警が現われ、通夜の会葬参列者の中の数人が殺人罪容疑で逮捕連行された。1910年3月30日の若干30歳の命であり、遠きブエノス・アイレス暗黒時代の出来事である。

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