2011年7月13日水曜日

ガルデルとフォルクローレ(4)




④:ホセ・ルイス・ベティノティー:パジャドール、歌手、作曲家、作者、187872日~1915421日没。イタリー移民の父、フアンは彼の幼年時に他界。母、マリア・コスタはエネア・コンポドニコと再婚。彼ホセは貧しさゆえに何らかの仕事に就き、多分学校には行かず、ブルキ職人や婦人靴ヒールの成型工も勤める。若干18歳でマリア・カシィアマターと極短い婚約期間の末に結婚。19世紀末、“最後のパジャドール”の一人として詠い始める。生存歌に人生を注げ、ガルデルとの出会いは“エル・メレーナス(長髪)”と呼ばれたガルデル1718歳頃(19023年)にボカで保守党政治結社の集まりの歌う場で、ウルグアイ人パジャドール、アルトゥーロ・デ・ナバと再会した時にベティノティに巡り合い、彼と親交を深めている。オメロ・マンシの言葉では『彼はロマンチィク・ボヘミオの典型、前髪の気紛れ野郎、くり毛でスマート、アルマグロ街の奥深くから登場、、、』。又、『通り舞う/黒い羽の蝶』、あの人の日常結び飾りか蝶ネクタイの彷徨、ベティノティが薄暗い街燈に浮き出す姿を想像して、彼のミロンガ“ベティノティ”で比喩した様を詩に詠う。彼はコロンビア・レーベルに次の曲々をレコード録音した。“エル・フィナル・デ・ウナ・ガルファ(ある騒ぎの終わり)”、“エル・ウエルファノ・シン・オガール(家無し子)”、“イリータション(苛立ち)”、“デセプション(幻滅)”、“アイ・アイ・アイ”、“トリステ(悲しみ)”、“ノ・テ・ファルタオ(御前は必要ない)”、“クリオージョ・ファルシフィカオ(偽りのクリオージョ)”、“コントラステ(コントラスト)”、“テ・ペルドーノ(おまえを許す)”など。
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