2010年5月31日月曜日

パリのガルデル(5)ホセ・アギラールの回想から
















バルス・クリオージョ{a}唯それだけ:
席を立つ気配がして、
彼はホールの角に場所を確保する、
用意は万全、我々はガルデルを伺い調子をあわせ、、、
ガルデルが声低く、我々に仕唆をする、
何か胸の奥で心が憂さぶり;
その刹那のガルデルえり抜きの、、、
“アニョランサ(郷愁)“…我がワルツ!…
頭をギターに塞ぎこみ、我々演奏を開始、
ガルデルの声はより高く、朗々と、磨きとる、
感激にあふれ、詩文を語りあげ、;


El cielo helado mato las flores
凍てついた空が花々を枯れ抄くし
que florecieron en mi rosal,
我がバラの木に開花する
y de los tiempos de mi amores
そして我が愛の時期
solo y desierto seta el barandal…
孤独と荒涼に命塊の地覆、、、
Esta en el patio la misma fuente
ここにあるパティオの泉同様の
que mis canciones logro escuchar,
我が歌に従い成し遂げる
pero a su vera, con voz dolente,
しかしその傍らに、痛みの声
el cruel invierno viene a cantar…
むごい冬の訪れからの歌、、、

驚くべき静寂が支配した。
ガルデルが歌い続けるあいだ、
全ての参列者は思いにふけかえる。

Los golondrinas que ayer tejieron
昨日巣を張るツバメ達
Su amante nido lleno de amor,
愛で満たされた愛しの巣、
Se consultaron … y ya se fueron
そうだんの果て、、、もう飛び去っていく
hacia otros climas de mas calor,
別の気候のより暖かい、
Los copos blancos van sepultado
白い卵らを覆い隠し
Todo lo hermoso, todo el amor,
全て美しく、全て愛、
y ya en las almas seta cantando
そして、すでに生命の塊がさえずる
la musa triste, la del dolor,
悲しみのミューズ、彼方のくるしみ、

歌い終わった時には拍手も無く、多くは立ち上がり、
幾人かは顔隠し、近ずいて我々の手を握り絞め、
能裏に残る瞬間事。


その午後の参列者は:
バルス・クリオージョ-唯のバルス・クリオージョ-
感動勢いの抱きが持ち上がり、、、
しかしながら、実は我々の古いパティオの中に郷愁の翼がいざない。
あの瞬間に何か留まるアイデアがわきでた。
一枚の紙に、ひょつとすると外交文書に当てられる、
彼らが寄せ書きした、このページを私の部屋の壁に掛ける、
ガラス張りの額縁に、
このように、、、ウルグァイ使節館にて、
そうこうする内に野外は、淡い雪で冬の神聖なセレモニー。
ホールでは、何処かで煌めく上品な歓待、
カルリートス・ガルデル、
我々の感傷的な心に、さらに真深く心揺さぶる。
とその瞬間、“アニョランサス”、
我々の魂に到達した、どちらも同様にゴロンドリーナス(ツバメ)も、
さらに温かみを探しに飛び立ち行く。
何故かってそうではないか、
何故かつて、美の、悲嘆の、希望に類似した感情、
実は最上の心地よい、我々の賞賛の作者を紹介しよう。
そこに全員のサインがある、午後の雪降るパリにて、
思い出のために参加したこの会合に、
思慮するべき遠き祖国に;

以下が我々のサインである:
アルベルト・グアニ、A.ロカフォンセカ、M.サァべドラ、N.J.ビジャグラン、カルロス・ガルデル、ギジェルモ・バルビエリ、フアンJ.デ・モローナ、カルロスM.マルティネス、
ギジェルモ・ブアダス、アルベルト・クエスタス、アドルフォ・シエラー、ドミンゴ・トルテローロ、ホセ・リカルド、最後に我も指間で震えたペンでサインを済ます、ホセ・マリア・アギラール。
そして、、、何故言わなければならい?
あの日の感動の大部分はカルロスに負っている。
この様なエピソードは、数多く浮かび上がる、
我々が同伴移動した所や、パリと世界の他の場所でも同数に、
カルリートスの熱意で我々のポプュラー歌唱の普及に間断のない導き。
しかしながら我が思い出の秩序を変える訳にはいかない、、、
すでに機会が到来した時のそのエピソードが現れるに至るのだ。
感動、全てにすればするほど、豊富な限り無さを備えていた。
それと正に我がバルス“アニョランサ”をあの午後の私の為に歌ってくれたのは、
おそらく忘れられない振る舞いの部分ではないか?
全てはこのような次第で、極上の彼の声まで天の恵み、惜しみない認識。

注;
{a}“アニョランサ(郷愁)”バルス;作詞、曲;ホセ・マリア・アギラール、
  ガルデルのレコード録音:´28年12月22日パリにてフランス・オデオン録音、 
  レコード番号18260A
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