2010年11月9日火曜日

ガルデルとタンゴの詩人、作曲家達(1)

(8)パスクアル コントウルシが作詞したタンゴの内で、ガルデルが取り上げた曲で他に次の6曲がある。デスディチャ(不運)作曲:アグスト ヘンティル、ラ ミーナ デ フォード(フォードの女)、カ フェラタ(ひも)、ラ エ ビスト コン オトロ(あの男と居たのを見た)、ポブレ コラソン ミーヨ(我が悲しき心)、ベンタニータ デ アラーバル(場末の小窓)以上の作曲はアントニオ スカタッソ、プエンテシート デ プラタ(銀の小橋)作曲:フランシスコ カナロ。また、コントウルシのタンゴは他に数曲在るがガルデルは歌っていない。




アグスト ウンベルト ヘンティルはピアニストで作曲家、1891年9月11日(イタリーローマ生まれ)~1932年3月18日没、ピアノ、ギター、アコーデオン、バンドネオンの楽器を奏きこなす。アリピ、コントウルシ、カナロ、ロムート、パブロ ポデスター、オリンダ ボサンらと親交があつた。1913年に初めてタンゴ『エル ルナルシート』、『ラ トトーラ』を作曲する。ガルデルが歌った初めてのタンゴ『フロール デ フアンゴ(泥濘の花)を作曲した。ガルデルと知り合ったのはコリエンテス通りのカフェで彼が歌っていた、まだ有名になる前の頃からである。ヘンティレは劇場、ラヂオなどには出演しなかった。



アントニオ スカタッソー:1886年2月28日(イタリー ナポリ生まれ)~1956年7月29日にブエノス アイレスにて没、バンドネオン奏者、作曲家、他にマンドリン、ギター、ピアノも演奏した。1913年頃からアグスト ベルトのバンドネオン、ドミンゴ サレルノのギターと彼のマンドリンのトリオでカフェ『エル パルケ』に出演デビューした。当時ガルデルの競争者のコルシー二と活躍し,サイネテの出し物歌を多く作曲している。また、ガルデルがパリでヒットさせた『ジャ ノ カンタ チンゴロ(チンゴロ鳥はもう歌わない)』も彼の作である。

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