小生が書いてきたこの物語はガイドとしてボゴタで1985年に出版されたハイメ・リコ・サラサール著「ガルロス・ガルデルの人生と歌唱集」によるのだが、この内容はガルデル伝記作者で有名なフランシスコ・ガルヒア・ヒメネス著「ガルデルの人生」のほとんどの内容がコピー物である事に気ずいた。原本のヒメネス著の内容も事実を曲げた捏造物語である事に今頃気がついた。小生は他の資料を読んで行く課程でガルデル出生、遺言書は彼達の記事を基にせずウルグアイ生まれ説と遺言書は偽造で有ると解明した記事を書いた。ヒメネス著はガルデルがメデジンで事故死を遂げた後で二重唱のパートナー及び旧友であり同郷人ホセ・ラサーノの回想として書かれた伝記物であるが、この著書の意図はガルデルの財産管理人アルマンド・デフィーノとホセ・ラサーノ及びタンゴ作詩家ガルヒア・ヒメネス達が共謀の元にガルデルの財産とレコード版権を横取りする為にベルタ女史の一人息子に仕立て上げてしまったのである。
2011年8月19日金曜日
ガルデルのCD-2(10~12曲)
⑩:エル・モーロ(馬の名前)/カンシオン/
歌:ガルデル-ラサーノ/作者:カルロス・ガルデル/
歴史家フアン・アジャラによるとフアン・マリア・グティエレス作の詩“エンデチャ・デル・ガウチャ”(ガウチォの哀悼歌)だと指摘する。そのテーマはガウチョと馬を詠ったもの。そして,そのメロディーはビセンテ・グレコ作曲のタンゴ“エル・エストリボ(鐙)”とホセ・ベティノティ作“ポブレ・ミ・マドレ・ケリーダ(哀れな我が愛しの母)”と酷似しているが,ガルデルの失った馬への思い込みが見事に現われた歌唱に仕上がっている。
A mi nada me faltaba/俺には何も不足するものは無かった
cuando a mi moro tenia./俺のモーロがいた時は
A mi nada me faltaba/おれには何も足りないものは無かった
cuando a mi moro tenia./おれのモーロがいたとき.
libre era cuanto queria,/ほしいままに拘束も無い,
ni alcalde me perseguia,/村長すらおれを付きまとわない,
cuando a mi moro tenia./おれのモーロがいたとき.
Mi caballo era una flecha/おれの馬は矢のごとく
cuando la espuera le hincaba;/拍車がくい込むとき;
Mi caballo era una flecha,/おれの馬は矢のごとく,
cuando la espuera le hincaba,/拍車がくい込むとき;
Tanto caballo cansaba/馬が力ついた時
cuando en mi mano derecha/おれの右手に
la bola certera alzaba;/確かな玉を挙げる時
mi caballo era una flecha./おれの馬はやのごとく.
⑪:ウナ・ロサ・パラ・ミ・ロサ(バラの花をロサに捧げる)/カンシオン
歌:ガルデル-ラサーノ/彼等の二重唱が“アルメノンビージェ”キャバレーでデビューした時に披露している曲。バラに化身させた愛をうち明ける心を歌う。
作詞:サウル・サリーナス
作曲:ホセ・ラサーノ
Toma esta rosa encarnada/化身したこのバラをうけ取れ
y abrila que esta en capullo./そして,このつぼみを開け
Y veras mi corazon,/おれのこころを覗くだろう,
abrazado con el tuyo;/おまえと絡んだ;
y veras mi corazon/おれのこころを覗くだろう.
abrazado con el tuyo./おまえと撒きついた.
No llores, mi alma,/なくなよ,我が魂,
no llores no;/だめだ,なくなよ;
que por tu pena,/おまえの悲しみの故,
me muero yo./おれは死にそう.
La rosa que tu me diste/おまえがくれたバラ
en prueba de nuestro amor,/我々の愛の証
fue cortada ante de tiempo/時以前に隔たれた
y la ha marchitado el sol./そして,陽が色あせり
Y la ha marchitado el sol,/そして,陽が色あせり,
la rosa que tu me diste./おまえがくれたバラ.
No llores mi alma,/なくなよ,我が魂,
no llores no;/だめだ,泣くなよ;
que por tu pena/おまえの悲しみの故
me muero yo./おれは死にそう.
⑫:ガウチャ/エスティーロ
歌:ホセ・ラサーノ
作者:ホセ・ラサーノ
Entreabrio la rosa el broche/半開きのバラの鍵ホック
a los besos del sereno/ささやかな口づけに
pa’ recoger en su seno/胸もとにひきよせ
las lagrimas de la noche/夜のなみだ
Y al darselas en derroche/それに贅沢を手許へと
se incline la bella flor,/甘美な花にうなずいて
admirado el ruisenor/サヨナキ鳥が感嘆
al contemlarte sonriete/微笑み見とれつつ
fue coronando tu frente/報いた顔つき
con suaves trinos de amor./優しき愛のトリノス
El aura al pasar ufana/みずみずしき曙
por detras de la cuchilla,/刃隠れを
puso en tus frescas mejillas/おまえの爽快な頬へおく
copitos de nieve y Grana./一杯の雪とたね.
Sonrio amante la manana/夜明けにほほえみの愛人が
sobre tus labios en flor/花添えておまえの口元に
el ceibo en flor que soy yo/セイボ花はおれ自身
fue tu vida perfumando/香水に満たされたおまえの人生
y el aura al pasar volando/そして,飛び過ぎるそよ風
que misterios te canto./謎が歌いそえるる
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