小生が書いてきたこの物語はガイドとしてボゴタで1985年に出版されたハイメ・リコ・サラサール著「ガルロス・ガルデルの人生と歌唱集」によるのだが、この内容はガルデル伝記作者で有名なフランシスコ・ガルヒア・ヒメネス著「ガルデルの人生」のほとんどの内容がコピー物である事に気ずいた。原本のヒメネス著の内容も事実を曲げた捏造物語である事に今頃気がついた。小生は他の資料を読んで行く課程でガルデル出生、遺言書は彼達の記事を基にせずウルグアイ生まれ説と遺言書は偽造で有ると解明した記事を書いた。ヒメネス著はガルデルがメデジンで事故死を遂げた後で二重唱のパートナー及び旧友であり同郷人ホセ・ラサーノの回想として書かれた伝記物であるが、この著書の意図はガルデルの財産管理人アルマンド・デフィーノとホセ・ラサーノ及びタンゴ作詩家ガルヒア・ヒメネス達が共謀の元にガルデルの財産とレコード版権を横取りする為にベルタ女史の一人息子に仕立て上げてしまったのである。
2011年8月27日土曜日
がルデルのCD-2(13~15曲)
⑬;レクエルドス(思い出)/エスティーロ(バルス?)/18006B/
歌:ホセ・ラサーノ/作者:アルフレッド・ペラィア/
Murio mi companera idolatrada /わが溺愛の伴侶の死
la mujer que jamas olvidare , /決して忘れ無き女
y que tengo en el alma reflejada , /魂あらわし保ちつつ,
como tiene en su seno la alborada /夜明けのたもとの様に
la estrella del callado amanecer . /あさあけの沈黙した星々
En la noche callada y misteriosa /謎と静粛な夜に
su recuerdo me inunda el corazon /わが心にしみこむ貴女の面影
y su nombre dulcisimo reboza /みなぎる夢想シズムの名残り
de mis labios temblando de passion . /情けふるえの我が口許
Ella fue la esperanza de mi vida , /かの女は我が命への望み
mi consuelo, mi dicha y mi sentir ; /わが慰め,わが幸せ,わが心情;
la adorada mujer , que no se olvida /愛しきの女,けっして忘れことなく
y que se lleva en el alma hasta morir . /魂共々命果てるまで.
⑭:ラ・マドゥルガーダ(明け方)/トナーダス/18006A/
歌:ガルデル-ラサーノ/作者:サウル・サリーナス/
テーマは農村の歌謡であるが,サリーナスの得意な愛の告白をガルデル-ラサーノは美声に任せて見事に謡い挙げている
No ver a tu corazon ? /おまえの心を妄想するのは,
que dice usted ? /どう思うかい?
adorada prenda querida /愛する証の敬慕女
ahi ha de ser , /そんな事はそれこそ当たり前,
y vera que por tu amor /おまえの愛ゆえの傍らで
que dice usted ? /どう思うかい?
estoy al perder la vida , /俺は命を失った様
asi ha de ser /そんな事は当たり前
No te duermas mi querida /愛する人よ眠らないで
no te duermas mi adorada, /愛する人よ眠らないで,
que viene aclarando el dia /陽は明けて来る
la madrugada ! /あさあけ!
Estoy al perder la vida , /俺は命失なったよう
que dice usted ? /どう思うかい?
En la agonia muy fuerte /強い苦悶のはて
asi ha de ser /そんな事は当たり前
Al verte todos los dia /毎日会うときに
que dice usted ? /どう思うかい?
mis ojos lloran por verte /おまえに会うのに俺の目は涙ぐみ
asi ha de ser /そんな事は当りまえ
No te duermas mi querida , /愛する人よ眠らないで
no te duermas adorada… /愛する人よ眠らないで...
que viene aclarado el dia /ひはあけてくる
la madrugada ! /明け方!
⑮:エル・ティラドール・プラテアード/エスティーロ/18007B/(CD‐1の1曲目と同じ曲)/歌:カルロス・ガルデル(当然,CD-1の録音より聞き応えあり)/ガルデル,ウルグアイ人を唱える派にとってのその情熱の証がこの曲。それは作者のオスカル・オロスコがウルグアイ国パイサンドゥー出身であり,この詞の原作者の事実がアンヘル・プグリッシにより明かされ,1952年にセグーロ銀行のカレンダーに全内容の詞が載せられた。そこで不足の後半部分をここに載せるとしよう。
“No me puedo acostumbrar /“俺は適応できない
a estar tan lejos de ti ,/ お前と隔たれているのが,
y a no comer camoati /そして,カモアティも食べられない
de aquel que me soles dar , /俺にいつもさずけるあの物,
y ahora te quiero endilgar . /今はお前におしつけたい
todo lo que le pareces /すべてそう思う
a tu gaucho payador . “ /お前のガウチョ・パジャドールに.“
注:Camoati:カモアティ:スズメバチ:ラ・プラタ地方では食用にするらしい
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