2012年10月3日水曜日

ガルデル、カラカスに着く

ガルデルはプエルト・リコ公演中から模索していたキューバ公演行きを諦めて、急遽旅先を南米べネゼーラとする。77年前の4月25日の事である。プエルト・リコから汽船“ララ”号に乗船したガルデル一行はべネゼーラ国の首都カラカス市近郊プエルト・ガイラ港に着く。岸壁には朝9時から3千人以上の群集が前日の新聞記事に“ディビーノ・カルロス”と名ずけられた彼の姿を一目する為に押しかけていた。ガルデル一行は午前11時7分に下船した。一行は興行師ルイス・プラシード・ピサレジョ氏に出迎えられる。(氏はべネゼーラに長年住むアルゼンチン人でガルデルの公演を実現させた人物である)岸壁の接岸地には豪華なリムジンがギタリスト達と作詞家レ・ペラを従えたガルデルを待ち受けていたが熱狂暴動化した群衆の一部はリムジンの天井キャンパスをナイフで切り裂く暴行を行ない行く手ふさぐ始末。一行は近くのガラス工場に逃げ込み冷たい飲み物を振舞われ一息つくがフアン達をほうほうの体に逃げ出した一行はマクトのミラマールホテルに到着した。このホテルミラマール短い滞在時の様子が当時としては非常に音の良い“ゴロンドリーナス(ツバメ)”を歌うガルデルの姿と美しい景色の中のホテルミラマールの建物や多数のフアンの姿を映した貴重な画像がYOUTUBEで見られる。 

1 件のコメント:

公務員の履歴書 さんのコメント...

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!